「客 the guest」が怖おもしろい話


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エムネで1月から放送している「客 the guest」を視聴しています

普段ドラマは集中力が続かずほとんど見ないので珍しい

 

そもそもは年明けに映画「来る」を見たことが発端

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この映画はホラーにジャンルされており、2018年のくそトラウマ映画「聖なる鹿殺し」を映画館で見て後悔していた私は、ホラーを1人で映画館で見て再び後悔することにならないのか逡巡していた…

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※「聖なる鹿殺し」、内容は面白い。しかし表現の仕方が強烈すぎて後を引いてしまうのだ

 

で、「来る」を見るんですけど。

全然ホラーじゃなかったのね。

ていうかプロモーションも全然ホラーじゃないし。

人にはそれぞれ感じ方があると思うんですが、怖さの上をいく面白さで、私は見終わった後むしろ興奮して帰路につくくらいだった

 

さて同じ頃、

同じようなモチーフを扱ったドラマの予告をエムネで見かける

それが「客 the guest」

キムジェウクは知ってる~、という軽い気持ちで録画した1話を見始める

1人で深夜に。

 

 

 

話のあらすじにはほぼ触れないので続けます(これから見たい方は気をつけてくださいね)

しかしとにかく

1話めっっちゃくちゃ怖い

冒頭から、地方の村で起こる痛々しい出来事と気味の悪い祭祀

緊迫したサスペンス展開と悲劇…

しかも1話は9割回想でキムジェウク出てこねえ

 

本当に深夜に再生したことを後悔した

「来る」で調子に乗った報いだなと思って凍りついていたんだけど

 

なんか途中から麻痺してきて…

 

なんでこんなに恐ろしい演出ができるの?すごいね??

みたいな感覚になる

 

1話の中盤、

田んぼに立つある人物に主人公ファピョンが気がつくという、その後の回でもリフレインされるものすごく強烈なビジュアルのシーン

その映像の美しさは恐ろしさを上回り、もう1回見たいなとなり何回か巻き戻し再生してしまった

夜の田舎の田んぼの中なのに自然光ではありえないくらいばりばりにグリーンの照明が当たっていて、でもそれが劇中では良いアクセントだった

 

作中全体的に言えることだけど、画面の明暗、特に暗さをうまく使って恐ろしさを表現している

ホラー要素の強いシーンになるとがんと画面が暗くなって照明がきつく当たる

それも緑と赤みたいな補色が両側から。

言葉にすると不自然に聞こえるけど、全体のトーンが暗いのもあいまって不気味な空気が漂う

他にも悪夢にうなされる主人公のいる奥の部屋だけが真っ暗だったり

苦しむ神父のシーンは真っ暗なのに心配した主人公が現れたカットからぱっと全体のトーンが明るくなったり

 

 

映画やCMを中心に、映像制作ではカラーグレーディングという色の調整をする行程がある

撮影時に光を当てただけではこんなに強い色は出ないと思うので、最初からフィルターをかけている…はず

そこがちゃんと計算されていて感心するし、世界観に没入できるポイントだと思う

(その点「来る」はグレーディングがホラーっぽくなかったから、劇場で楽しんで見れたのかも。ホラー作品はビビッドな色彩よりは寂しげな色合いの方が心理的にきそう)

 

そして役者の演技は本当に見入ってしまう

特に悪霊に取り憑かれたみなさんの鬼気迫る演技に感心

女刑事ギルヨン役のチョンウンチェがきれいでかっこいいし

ファピョン役のキムドンウクはちょっと元JBJのノテさんぽい…

 

さらにそれぞれのエピソードで取り上げられる場所が【人気のない排水道】【自動車修理工場の廃車置き場】【深夜のオフィス】【団地のエレベーター】…ワードを聞いただけでもぞわぞわする…

 

「事実は小説より奇なり」とは言うけど、私は悪霊を見たことはないし、恐怖体験をしたこともない

だけどありきたりではない、今までに見たことのないような表現やエピソードに好奇心をくすぐられるのだ

 

しかしこの作品、音も凝ってるし映画館だったら絶対見れないな…